2010年4月30日金曜日

大企業と中小企業の違い

一般的に大企業や中小企業という分け方をした時、中小企業基本法に定められたものを中小企業とし、それ以上を大企業とするのがいいのかもしれませんが、法律や制度、場合によってはその言葉を使っている人のイメージによって変わるかもしれません。
また、中小企業庁の中小企業の定義は業種によって、その定義が変わっています。

ここでは、中小企業というものを約100-200人以下の従業員数とし、それ以上を大企業としてみたいと思います。

大企業では、多くの人材を抱え、組織図なども細分化されており、社員全員を覚えるのは不可能です。
特に、数千人もの従業員数を抱える企業では、社長などの役員は遠い存在であったり、部署によっては同じ会社とは思えない程雰囲気が違ったりするという話もよく聞きます。
転勤などが多くあったり、部署移動もあるかもしれません。
希望通りの部署や仕事に就けるかどうかはわかりません。
もちろん、大企業それぞれに特徴があり、どのような制度になっているかで異なってきます。
専門職としての採用であれば、全く異なるような職種の部署に就かなければならないことはないとみるのが自然です。
その他に、大企業でなければできない仕事というものもあります。
年商10億の中小企業が100億円のプロジェクトを単独でやるようなことはよほどのことがなければないでしょう。
給与は中小企業と比べると、これも会社によりますが平均的にみると高いようです。
しかしその反面昇進は中小企業に比べると遅い場合が多いと思われます。

中小企業では、社員全員を覚えるのは不可能ではなく、社長などの役員も新卒新入社員のことを覚えているはずです。
会社がどのような事業をしているのかなど、大企業に比べて見えやすいところがあります。
また、社員の連帯感が強みであると考える経営者が多いのも特徴です。
その反面、大きなプロジェクトを単独でやることなどは難しいのですが、協力企業という形で参加することもありますので、中小企業に行くと大きな仕事はできないのかということでもありません。
また、会社にもよりますが、大企業に比べてシステム化やルールの徹底という点では、遅れを取っている場合もあります。
大企業に勤めていた方が、中小企業に転職した際「こんなものも揃ってないのか」などと思うこともあるようですが、その分人間関係に重きが置かれたり(これは良くも悪くもでしょう)、ないものは自分で作るくらいの気持ちが必要かもしれません。
また、研修なども大企業の場合手厚い事が多いですが、中小企業の場合はOJTなどによる実践型研修が一般的には多いようです。

昇進は大企業と比べると早い場合が多く、20代後半や30歳前後で管理職的な立場に立つ人もいます。


中小企業には、その会社の所有者(株主)と経営者(社長)が同じである「オーナー企業」と呼ばれるものがあります。
この「オーナー企業」は、所有者と経営者が一緒であるため、その方の意向が反映されやすくなり、手腕がすぐれていてついていこうと思えればいいのですが、そうでない場合は大変です。
「オーナー企業」の場合は、その辺を考える必要もあります。
また、それなりの規模であっても「オーナー企業」の形になっている場合もあります。
これは会社情報などで株主と経営者を調べればわかると思います。


ベンチャー企業といわれる中小企業もあります。
ビジネスに成功すれば、大きな利益をあげられますが、そうでない場合も多くあります。
安定がなんだ!という方には向いていると思われますが、そうでない方の場合はよく考えた方がいいかもしれません。


本来はもっと分析をすれば、本一冊分くらいになってしまいますので、非常に簡単な形で書いておきますが、皆さんの働くイメージなどを考えておくといいかもしれません。
中小企業でも歴史があるところは、伝統のもとに社内文化があり、ルールや仕事のやり方などが厳格化している例もありますし、大企業でもベンチャー企業的な体質でやっているところもあります。


どちらがいいかということは、これも実際はわかりません。
大企業と中小企業それぞれいいところも悪いところもあります。
また、大企業などでも組織を硬直化させないために、社内ベンチャー的なことを行っている会社もあり、会社によっていろいろな試みがあります。
ですので、自分にとってのいい会社を見つけることが必要です。

但し、その自分にとってのいい会社を、自分にとって都合のよい会社という風に間違えてはいけないと思います。
その会社に、お客様として行くわけでなく、戦力として行くことを考えてください。
また、100%自分に合った会社などは見つからないでしょう。
会社も組織ですから、いろいろいい面も悪い面もあると思います。
何を優先するのか、その選択をしていくこと、絶対の正解がない中でしていかなければいけないことです。
とても大変なことで、これを書いている私自身も非常に難しい事だと思っていますが、これは避けては通れないものと思います。